舞台はマフィアで知られるシチリアのパレルモ。1970年代。住民は日常化するマフィアの犯罪を、見て見ぬふりをして暮らしている。小学生のアルトゥーロは、学芸会でアンドレオッチ首相のモノマネをする、ちょっと風変わりな少年。彼には悩みがあった。それは同級生のフローラに恋心を打ち明けられない事。それを知っていたのはキンニーチ判事だけだった。だが、彼の煩悶をよそに、フローラはスイスに引っ越してしまう。そしてその日、キンニーチ判事が暗殺される。 やがて青年になったアルトゥーロは、フローラと再会する。彼女はキリスト教民主党の代議士リーマの秘書として、パレルモに戻ったのだった。アルトゥーロはリーマ代議士の広報担当になり、フローラと会う機会も増えていく。必死になって彼女の気を惹こうとするが、思うようにならず、ついにフローラから別れを切り出されてしまう―。
シチリアの小さな村にある森のはずれで、13歳の少年ジュゼッペが突然、姿を消した。思いを寄せていた同級生のルナは、謎だらけの失踪を受け入れられず、なぜか周囲の大人たちが口をつぐむなか、懸命に…
>>続きを読む1980年代初頭、シチリアではマフィアの全面戦争が激化していた。パレルモ派の大物ブシェッタは抗争の仲裁に失敗しブラジルに逃れるが、残された家族や仲間達はコルレオーネ派の報復によって次々と抹…
>>続きを読む1950年のある日、シシリー島の小さな村で1人の男が殺された。彼こそ誰もが捜していた独立義勇軍の闘士、サルバトーレ・ジュリアーノだった。彼を利用し、殺害したのは誰なのかを追求するが、重要な…
>>続きを読むイラン南部の小さな村。大家族の中の大勢の兄弟のひとりとしてヒバットは産まれた。兄弟たちはみなそれぞれの道を歩むが、ヒバットは反政府運動に関心を持つようになる。弾圧的な政府により逮捕され、長…
>>続きを読むブラジル、リオデジャネイロ郊外に「神の街」と呼ばれる貧民街があった。絶え間ない抗争が続き、子供たちが平気で銃を手にする悲惨な街で、逞しく生きる少年ギャングたち。ブスカペは写真家を目指し、リ…
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