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ゾンビ・リミットのデコのネタバレレビュー・内容・結末

ゾンビ・リミット(2013年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ゾンビパニック物と思ってたら大間違い。感染系シリアスドラマといったところ。一応チラっと人を食べたりウガーとなったりするもののあくまでちょっとダケ。そこメインじゃないのね。

ゾンビウイルスに感染してもゾンビから採取する特別なタンパク質を投与すること(リターンドと呼ばれる)で発症を遅らせることができる社会。

主人公は過去父と母をゾンビウイルスで亡くしたことからゾンビ専門のDr.になっている。そんな彼女の夫は隠れリターンド。
彼女は自分の立場を利用し夫の為に薬を違法に入手しているが、世の中では薬が足りなくなりつつあり、擬似薬もなかなか完成しないので世論はリターンドを排除する方向へ向き始める…

とっても丁寧なつくりで無茶もなくジリジリと追い詰められていく様子がいい。起承転結の転の部分でも上手く描かれてた。
主人公の夫がいい人なんだよね。追い詰められても人を思いやれるなんて本当出来た人だわ。
友人も決して悪い人じゃない。愛する妻と長年の親友どちらを選ぶかって言われたらなあ。

クライマックスは『ミスト』的な感じを受けて鬱エンドか…と思ってたら、その後妊娠した彼女が友人夫婦に復讐を決意したようなニヤリとした笑みを見せて終わりなので急に「いつものホラーのラスト」風味になってしまった。
シリアスドラマからホラーへwまあ十分面白かったけどw
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