Maoryu002

リカウントのMaoryu002のレビュー・感想・評価

リカウント(2008年製作の映画)
4.0
2000年のアメリカ大統領選挙は共和党のジョージ・W・ブッシュと民主党のアル・ゴアによる接戦となる。特にフロリダ州では再集計がおこなわれることになり、ゴアの元主席補佐官ロン・クレイン(ケヴィン・スペイシー)は手作業での再集計などを求めて提訴するが、ブッシュ陣営がこれに反発する。

「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」「スキャンダル」のジェイ・ローチ監督が、歴史的接戦と混乱を映像化したテレビ映画。

アメリカの大統領選挙って本当に面白い。もちろんエンタメを求めるものじゃないけど、毎回、なぜかドラマが起きるから不思議だ。
この選挙では、投票方法の杜撰さと法の不整備によって、結果が1つでなくなってしまう。そこに両陣営が粗探しを始めて泥仕合と化していく様が実に面白い。

司法ですらも全然公平じゃないじゃん、って見えてしまう。
それに、民主党目線で描かれているから仕方ないけど、やっぱり共和党って強引で、白人マッチョの男たちは怖いと思っちゃう。笑

ドラマを盛り上げているのが、ローラ・ダーン、ジョン・ハート、ブルース・マッギル、ボブ・バラバン、エド・ベグリー・ジュニアという芸達者な俳優達だ。
特にケヴィン・スペイシーとトム・ウィルキンソンの対決場面が静かにアツい!結局、一番狡猾だったのはウィルキンソン演じるジェームズ・ベイカーだったように見えた。

たらればはタブーだけど、この選挙結果が違ってたらイラク戦争とか、いろいろ違ってたのかなー。
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