ぶみ

突破口!のぶみのレビュー・感想・評価

突破口!(1973年製作の映画)
3.5
炸裂するメカ・アクション!

ドン・シーゲル監督、ウォルター・マッソー主演によるクライム・アクション。
銀行から強奪した75万ドルが、実はマフィアの隠し金であったことから、警察、マフィア双方から追われる銀行強盗の姿を描く。
農薬散布を生業とする一見さえない中年男ながら、銀行強盗を裏の顔として持つとともに、原題にもなっている主人公チャーリー・ヴァリックをマッソー、相棒をアンドリュー・ロビンソン、マフィアの殺し屋をジョー・ドン・ベイカー、銀行の頭取をジョン・ヴァーノンと往年の俳優陣が登場。
物語は、銀行強盗のシーンからスタートし、以降、警察やマフィアの追手から逃げる主人公等の姿が描かれるが、ヒリヒリとするような緊張感は皆無で、終始ほんわかムード。
特に、ベイカー演じるマフィアの殺し屋が、ポテっとした体型で、あまり動きにキレがなく、殺し屋っぽく見えないのもその要因の一つ。
また、逃亡中に出会う人々が、それぞれキャラが立っていることから、ロードムービーテイストが味わえるのも悪くない。
キレキレのアクションではないものの、乾いた空気に包まれたニューメキシコ州の荒野を舞台に、ザ・70年代のアメ車を使って繰り広げられる緩い犯罪劇を堪能できる一作。

ボンネットが邪魔だ。
ぶみ

ぶみ