ニューメキシコの小さな町の銀行を襲い、大金を物にしたチャーリー(マッソー)と仲間たち。しかし、それは何とマフィアの隠し金だった。
生き残ったチャーリーと相棒のハーマン(ロビンソン)は、 警察と殺し屋の両方から追われる羽目になる。
ジョン・H・リースの犯罪小説「The Looters」を、『ダーティハリー』のドン・シーゲル監督が映像化。
ハリーやマディガンとは一味違う冷静沈着で人間味溢れるアンチヒーロー “チャーリー” が魅力的な傑作犯罪劇だ。
そんなチャーリーの相棒に『ダーティハリー』で強烈なインパクトを残した殺人鬼サソリ役のアンディ・ロビンソンが、また市長役でも有名なジョン・ヴァーノンが出演し、音楽も同様にラロ・シフリンが担当している。
シーゲル監督定番の“空撮から始まる”オープニングから、ヒッチコックの『北北西に進路を取れ』を思わせる画や台詞
、そして実に巧妙にばら撒かれた伏線を見事回収するラストまで目が離せない。
51 2022