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昼下りの情事 古都曼陀羅のyaaaのレビュー・感想・評価

昼下りの情事 古都曼陀羅(1973年製作の映画)
4.0
「京都の変態もの」と言えば実相寺昭雄監督の作品で相場が決まっている。
と思っていたがなかなかこれもどストレートな作品で。
短く書くとお見合い相手が変態やった話。高尚に書くと権威的なものに抑圧されている女性が自我を確立して飛び立つ話。

予算がない、尺がないの制限があるからこそ化学反応が起こって錬金術が行えたみたいな奇跡もある。
描写(写ってるもの)自体はそんなに凄いものではないが、表現しようと挑んでいるその創意工夫、体当たりの姿勢が豊かな映画にしている。
レモン、ピンポン玉!、蜘蛛の糸、真っ赤な口紅、パンツ丸見えワンピース、脇毛、ちあきなおみ、名所で真っ裸…

上品ぶってだらだら語るのではなく、ワンカットも無駄には出来ない省エネ感で的確に語るのはドン・シーゲルみたい。
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