FREDDY

クライモリ デッド・ホテルのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

1.5

このレビューはネタバレを含みます

森の奥に潜む人喰い一家に惨殺される人々の姿を描いたスプラッター・ホラー『クライモリ』シリーズの第6作である本作は、山奥のホテルを舞台に繰り広げられる、ミュータント家族らによる殺戮劇が描かれたものとなっているのだが、内容としては、血縁関係にある何者かに遺産相続の話を持ち掛けられ、相続するホテル"ホッブ・スプリングス・ホテル"へと訪れたダニーと、その恋人のトニーや友人らに迫り来る恐怖を描きつつ、ダニーの出生の秘密やミュータント家族を掘り下げたエピソードが紡がれていくのだが、本シリーズの要でもあるミュータント家族のルーツとも言える、"血縁"や"性"に焦点を当てたドラマが映し出され、3兄弟以外のミュータントも登場。そして血縁ながらも奇形ではない者がホテルを営んでいるという点や、単純な殺戮劇ではなく一族の存続という理由付けも持たされ、作風が一変した作品ではあったが、それなりには内容は詰まっていたかと。ただ、やはり"性"というものを題材にしただけあり無駄なシーンが多く、その分、メインどころの殺戮劇は大幅カット。本シリーズに求めていたものが影を潜めてしまった今作は、正直言って駄作です。内容は詰まってはいたが、そのどれもが余計なものばかりですし、中弛みも酷かったですね。途中で何度も飽きてしまった。本作は観る価値はないに等しいかと。
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