Adele

Emma エマのAdeleのレビュー・感想・評価

Emma エマ(1996年製作の映画)
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うーん、今回も感じたことを恐れず、そのまま書かせてもらいたいと思います

少し恥ずかしながら、オースティン作品好きだし、原作の中でもEMMAが1番好きです
今まで映像化されたエマもいろいろと観てきましたが、今作は何年も遠ざけていました
なぜか?
それは…あまり大声では言えませんが、主演の女優さんが苦手というか、はっきり言うと嫌いだから…(ファンの方、本当にごめんなさいね…)
しかし、最近また原作EMMAを読み、エマ熱が上がったため、今回重い腰を上げてやっと今作を頑張って鑑賞した次第です

感想は、はっきり言うと原作の要素を少し取り入れつつ、原作の良さをぶち壊したハリウッド版作品といった感じでした
原作の熱烈ファンとしては最後まで観るのが非常に辛かった…
不平不満をあげたらキリがないから我慢しますが、正直観なきゃよかったと後悔したくらい

1番許せないのは、ラスト、ナイトリー氏の告白シーン
あそこは原作やEMMAファンにとっては非常に重大な大きな意味を持つ場面なのに脚本がダメ!!!
何回も言わせてもらうが脚本が本当にダメダメダメ!!!!!
完全に原作無視の米国ハリウッド版ラブコメ告白シーン化していて、あれはEMMAなんかじゃない!!!!!
ナイトリー氏のエマへの熱い想いとエマもナイトリー氏への葛藤した想いがようやく解けるシーンで、それは原作を読んだことのある方ならあのシーンの素晴らしいがわかると思います
もうね、今作のこのシーンを観て、怒りが沸々と湧いてきて、ラストまで観た時間返せ!!!と言いたくなるくらいガッカリしました

肝心のキャスティングも、うーんといった感じ
エマ役のあの女優さんは原作通り、完璧に近い容姿と美しさで華があり、よかったけれど、やっぱり、どこからどう見ても、バリバリのハリウッドのアメリカ人にか見えなかった

ハリエットも原作では17歳なのに、今回は老けすぎ…何なら、エマよりも年上に見えたし、ハリエットはエマを尊敬&敬愛している設定なのに、今回のハリエットはエマを尊敬している感じには少しも見えなかったし、同等階級の友達関係にしか見えなかった

エマの父親も原作通り、小言が多くて、その点はよかったが、全員病弱に見えないし、何なら、恰幅よすぎで健康体に見える

唯一、良かったと思うキャスティングはナイトリー氏
自分の中や原作のイメージではないが、原作通り37歳くらいで落ち着いた大人のイメージでよかったと思う

あとは、ユアン・マクレガー演じるフランク・チャーチル
まさに容姿端麗の美男
また、世渡り上手で不誠実な浅はかな男役をわりと原作通りに演じていたのではないかと

わたしのレビューを読んで、原作原作ってうるさいなーと思う人は多数いるかと思います
ですので、少しでも原作EMMAを読んだことのある方やわたしのように原作の熱烈ファンの方は今作を期待して観てはいけないし、今作をエマだと思わずに、ハリウッド版ラブコメだと思って観るとよいかと思います
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