ブラウンソースハンバーグ師匠

雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのブラウンソースハンバーグ師匠のレビュー・感想・評価

-
もしこの邦題の小説が平積みされていたら、とりあえず手にとって、書き出しだけ見て、ポンと静かに戻すくらい格好いい。

「貴方の再生まで導きましょう……」という聖母みたいな空気感で映画は進んでいくが、その聖母ですら「ちょっと待ちなさい」と言いたくなるような、メタファーの許容範囲を超えたメンタルヘルスのパンチ力のギャップで独特なおかしみを感じる。

針治療に行き、刺された部分が無感覚であることを先生に伝えたとき
「痛みを感じないのは、痛覚が麻痺してるんで、かえってヤバイっす」
と眉唾っぽいことを言われ、この映画を思い出した。