【STORY】
主人公はアイヴァン・ロック。彼が監督するはずだった大工事の現場も、妻子と共にテレビで観るはずだったサッカーの試合も難しくなった理由は、妊娠した浮気相手の2ヶ月早い破水。築きあげてきた全てを失いそうなアイヴァンは、ひたすら電話対応を繰り返しながら車を走らせる。
【REVIEW】
車の中にいるトム・ハーディの演技だけで飽きさせず続いてしまう85分間。電話の相手役にはオリヴィア・コールマンやトム・ホランドなど実はそちらも豪華。
ずっと切ない映画。どんなに愛と信頼と尊敬を得てきた人も、たった一度の過ちで全てを失ってしまうという現実は残酷で儚い…。（むしろ、愛と信頼と尊敬を得てきたからこそ、ギャップで誰も許してくれないみたいなこともありそう。）
相手の気持ちを考えたら簡単には許せないのもわかるけど、でもこの一晩だけで全部…って思うと本当に苦しくなる。やりとりもすごくリアルで、リアルタイムの彼の様子を中断せず見せられ続けるからこそ、深く感情移入もしてしまった。
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