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くるみ割り人形のピッコロのレビュー・感想・評価

くるみ割り人形(2014年製作の映画)
2.5
全てダメになった「くるみ割り人形」🌰🌰🌰🌰

1979年、サンリオ製作の「くるみ割り人形」再編集版。
間違っても、こちらを観てはいけない。
観るならオリジナル版。
良いところが全てダメになっている。

映画の内容については、1979年版の方でレビューしたので変わったところ、良かったところ、悪いところについて書いていくことにする。

まず、良かったところ。
映像がキレイ。以上。

こんなにお人形さんたち、ピカピカだったのね。
って思うぐらいかなりクリアになっている。
ただ、キレイになったから良いかと言うとそうじゃない。
オリジナル版のどんよりして、少し不気味な雰囲気が世界観にピッタリだったのがキレイすぎる事により魅力が無くなってしまった。
恐ろしいネズミたちも、全然怖くない。
ガッカリだよ!

次に、変わったところ。
この映画、オリジナル版より15分もカットされている。
歌がカット、差し替わっている。
映画の途中で出てくるバレエシーンが全てカット。
前半にある世界中の人々が好き放題話す会議シーンがまるまるカット。
最後の夢のシーンが、ほとんどカット。
オリジナル版で好きだったシーンが全てカットされている。
カットばかりするくせに、追加シーンはOPクレジットのみで一切ない。
一体、この映画、何がしたいの?

最後に悪いところ。
オリジナル版で、一番感動したのが最後の夢のシーン。
クララとくるみ割り人形の叶わぬ恋の物語。
ここ、凄く良いシーンなのに、まるまるカットしている。
カットしたせいでキティちゃん出てこないし、巨大ピエロも出てこない。
カットした代わりに、新たに作ったアニメを追加している。

はっ、これ人形劇だから良いのに、アニメじゃ意味ないじゃん。
全然、この映画の魅力分かってないじゃん。
プンプン。プンプン。プンプーーーン。

夢の世界で、幸せになる二人。
そこに涙を流し、美しく切ない愛にジーンってするのになぁ。

以下、どうでもいい話。
本作、昨日までGYAOで無料配信してたんで、今日早めに家に帰れたら観ようと思ったのに、いつの間にか削除されてる。
なので、400円払ってアマプラで観ましたよ。
プンプン。ムカムカ。ムキーーー。

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