アル・パチーノ主演の頑固な老人もの。
バチーノといえば、マフィアの二代目ボス役のイメージが強い人が多いと思うけど、『スケアクロウ』の気の弱い青年の方が強く印象に残っている。そのパチーノも刑事やギャングではなく、ついに一般人の老人の役をやるようになった。
日本では70歳を超えるとブラブラしている爺さんが殆どだが、本作のパチーノは鍵職人として店を持ち、立派に自営業として自立しているのが凄い。
別れた昔の恋人に未練タラタラなのが一番格好悪いけど、ラストの方ではそれも吹っ切れて新しい恋人のホリー・ハンターと前向きに生きようとする結末が爽やか。
日本では到底無理だけど、こんな余生を送るのが理想的である。
