茜

キッズ・リベンジの茜のレビュー・感想・評価

キッズ・リベンジ(2012年製作の映画)
2.7
まさにタイトル通りの内容で、それ以上の中身はない。
マフィアに両親を殺された姉と弟(というか主に弟)が容赦なく復讐していくよっていうお話。

この弟が無口で見るからに陰キャなんだけど、その中身は100点中99.5点という診断書お墨付きの優等生バイオレンス男子(しかもミリオタ)
そもそも原題の「The Aggression Scale」というのが医学用語で「他者への攻撃的行動の頻度を測る尺度」という意味があるらしい。
でもこの攻撃性はいじめが原因という裏付けがきちんとあって、弟がなぜこんな性格を秘めているのかという理由を置き去りにしていないのは好感持てました。

リベンジ方法も脳天からナイフをブッ刺したりとか、頭をバキバキに砕いたりとか、子供がやる事にしてはかなり残虐…というか寧ろ子供だからこそか。
でもその暴力の矛先が、両親を殺されたという理由に加えて冒頭から無慈悲な悪行を働きまくるマフィアなので、いっそ「思う存分やり返してやれ!」と思わされてしまう。

凶暴&ミリオタという設定のため、攻撃力に加えて応急処置力や状況判断力も相当高い弟が頼りがいあり過ぎて安心して眺めていられます。
85分という短尺なので、ちょっとした時間でサクッと観れて、それなりに面白いというお手軽さ。
ただ悲しいかな字幕がなくて吹替だったので、隣でヒーヒー喚く姉の声が余計耳についてちょっと苛ついた…。
茜