YYamada

わたしに会うまでの1600キロのYYamadaのレビュー・感想・評価

3.5
【ロードムービー佳作選】
   ~旅を通じて人生を紡ぐ~

◆旅の目的
 自分探しの旅
◆旅の工程
 パシフィック・クレスト・トレイル(PCT)の踏破
 カリフォルニア→オレゴン

〈見処〉
①トレイル踏破作品の代表作
・『わたしに会うまでの1600キロ』(原題: Wild)は、シェリル・ストレイドの自叙伝『Wild: From Lost to Found on the Pacific Crest Trail』を原作に2014年に公開された伝記映画。
・本作は批評家と観客の双方から高評価を受け、主演のリース・ウィザースプーンと助演のローラ・ダーンが第87回アカデミー賞にノミネートされている。
・本作の舞台は1995年。シェリル・ストレイド(リース・ウィザースプーン)は離婚や母親の死により、自暴自棄な生活で負った心の傷を癒すため、アメリカ合衆国の長距離自然歩道、パシフィック・クレスト・トレイルを一人で踏破する物語。シェリルの一人旅と過去の回想シーンを交互に描く形式をとっている。

②トレイル踏破より過酷な人生
・本作の主人公シェリルによる孤独で過酷な旅の工程は、若い女性には相当にハードなものに違いないが、回避シーンで描かれる彼女の半生のほうが、波乱万丈で辛辣であることがわかってくる。
・それだけに、彼女が旅に出た理由も理解出来、旅を通じて彼女の精神が浄化されてくることを共に感じることが出来る。

③結び…本作の見処は?
○: アカデミー主演女優リース・ウィザースプーンによる、文字通り身体をはった演技を堪能出来る。
○: トレイル踏破を通じて、精神が浄化する感覚を共有出来る。
▲: 写真やドキュメンタリーでみるよりも、印象的な原風景が見られない。撮影技量?回想シーンが重すぎたから?
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