MikiMickle

高慢と偏見とゾンビのMikiMickleのレビュー・感想・評価

高慢と偏見とゾンビ(2016年製作の映画)
3.7
映画化もされたジェーン・オースティンの名作小説『高慢と偏見』の世界にゾンビをぶちこんで大ヒットした小説『高慢と偏見とゾンビ』がついに映画化‼ 何年も前から、原作に惚れたナタリー・ポートマンが映画化するって言ってたんだけど、やっと‼

18世紀末のイギリス。
まだ、女性の地位も低く、結婚が全てだった時代。
郊外に住むベネット一家には5人の娘しかおらず、母は娘たちを良家に嫁がせようと必死。
近所に、資産家のビングリーと、その友人でもあり更に資産家のダーシー大佐が引っ越してくる。
舞踏会の夜。惹かれ合うビングリーと長女のジェーン。
一方、舞踏会に乗り気でない二女のエリザベスも、ダーシーにトキメキを覚えるも、彼女を蔑んだ発言と彼の高慢さに我慢がならない。ダーシーもその後、自立した女性である彼女に激しく恋をするものの、階級の違いとプライド故に、彼女と親しくする事ができないでいる。すれ違う二人…

時同じくして、青年士官のウィカムと出会う娘たち。優しく素敵な彼に、好意を持つエリザベスだったが、ウィカムとダーシーには、ある敵対する過去があり…
(女性に財産権がないため、それをどうにか残そうと、いとこのコリンズ神父も結婚相手候補として登場。)

『高慢と偏見』も、映画化された『プライドと偏見』も未見なのでググってみたら、ストーリー展開はほぼ同じ。

違うのは、謎のウイルスによって、ロンドンがゾンビパンデミックで死滅している事。貴族たちは郊外に引っ越し、要塞で守られた城で暮らしている事。貴族のお嬢様も感染して、脳みそを召し上がっちゃう事

そして、5人姉妹がめちゃくちゃ強いって事‼
中国で少林寺を取得し(富のある人は日本で武術を学ぶ)、毎日銃の手入れをし、優雅なドレスの下にはナイフや剣を忍ばせ(太股に剣‼セクシー‼)、日々ゾンビ退治の鍛練に余念がない‼ 地下で、姉妹同士でバトルの稽古‼

舞踏会でのゾンビのやっつけっぷり、かっこいい‼ドレスはためかせ、刀振り回し、バッサバッサやっつける‼
ダーシーさんもゾンビハンターとしてこの地にやってきたので、もっちろん強い‼
故に、リズとダーシーのバトルも激しい

残念ながら、ゾンビ度はそれほど高くない。けど、特殊メイクはよいっ♪

オープニングの脳みそ召し上がり中のゾンビお嬢様のアップの鼻ちょうちんとか、笑いが隠せない(笑) 丁寧に作ってあるから、笑える♪

古典恋愛ものであり、コメディでもあり、アクションでもあり、サスペンス要素もある♪

ゾンビタイプは走るタイプ。人の脳みそを食べてどんどんゾンビ化していくので、一見して正常な場合もあり。あと、ネタバレ故に書かないけど、今までとはちょっと違う特性もあり。ダーシーさんは、死肉ハエをつかってゾンビを見破ったりする‼

キャストも良い♪『シンデレラ』で主演を演じたリリー・ジェームズが、知的で自分を持ったじゃじゃ馬娘を、ハツラツと演じてます‼すごい素敵♪ブルネットの髪も、甘くないファッションもかっこいい‼豊満な胸をプルンプルン揺すって、ゾンビなぎ倒すよ‼ 胸好き・太股好きな男性にはたまらないんだろうな(笑)
ダーシーさん演じるのは、『ビザンチウム』『オン・ザ・ロード』『マレフィセント』のサム・ライリー。しゃがれ声と、影のある偏屈な感じと、重そうな目がかっこいい‼完全にツンデレ男子w
長女ジェインのサラ・ヒースコート、めちゃくちゃ可愛い♪クルクルのブロンドで可愛くて守ってあげたいタイプなのに強い‼ただの恋する乙女ちゃんじゃなくて良いっっ♪リズとすごく仲良しなのも、ホッコリする♪ビングリー役のダグラス・ブースは、いかにもモテモテなお坊ちゃんって感じ。
ウィカム役のジャック・ヒューストンは、クリームの有田に激似。 あご‼あごっ‼
コリンズもピエロ的で笑えるし、ダーシーの叔母でコリンズの後継人で女騎士の片目のキャサリン夫人も、素敵なベネット父さんも、良いっ♪

ゾンビラバーとして、もっとゾンビが出て来て欲しかったけど(量は多いけど、質として)、ゾンビホラーでは全くなかったけど、単純に面白かったです♪

名作文学 + ゾンビ の映画、もっと作られないかなぁ…『ロミオとジュリエットとゾンビ』とか、『老人と海とゾンビ』とか、『風とともにさりぬゾンビ』とか、『二十日鼠と人間とゾンビ』とか、『動物ゾンビ農場』とか、『オン・ザ・ゾンビロード』とか、『ゾンビの国のアリス』とか、『ゾンビ畑でつかまえて』とか、『ジキルとゾンビ』とか、もうそのまんま『変身』とか
MikiMickle

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