クシーくん

愉快な百面相のクシーくんのレビュー・感想・評価

愉快な百面相(1906年製作の映画)
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諸説あるが世界初のアニメーションらしい。「ライトニングスケッチ」という、黒板に素早く絵を書いて、そこに絵を書き足し、かつ消していく事で変幻自在に物語を作り出すボードビル芸が当時あって、それを映像化したのが本作との事。この芸能自体を知らなかったので勉強になった。
素早く中年の男女を一組描いて、紳士が咥えた葉巻から出る煙に顔を巻かれて目を白黒させる御婦人など、チョークアートで見事に表現している。まあこれはアニメーションとしての特色よりも、元のボードビル芸がそれなりに面白いからかもしれない。
とは言うものの、ストップモーションや逆再生を駆使したアニメ―ションとして独自の表現を見せていて、先駆的である事は間違いない。映画史上の記念碑的作品。
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