たけちゃん

ヘイトフル・エイトのたけちゃんのレビュー・感想・評価

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)
4.3
最高にイカすダンスだったな……


クエンティン・タランティーノ監督 2015年製作
主演サミュエル・L・ジャクソン


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、11月10日は作曲家のエンニオ・モリコーネの誕生日です。
エンニオ・モリコーネと言えば、僕らの年代はマカロニ・ウェスタン作品、特にセルジオ・レオーネ監督とのコラボ作品を思い出しますよね。
僕もそうです。
子供の頃から映画音楽が大好きで、初めてお年玉で買ったのは、映画主題曲全集でしたもんね。その中で心に残ったのものにエンニオ・モリコーネ作品がありました。
でも、1番と言われたら、僕はやっぱり「アンタッチャブル」かなぁ。もう、映画が始まった時のドキドキがたまらない。あんなに音楽でテンション上がるのは少ないよ。

そんなエンニオ・モリコーネ様の誕生日に観ようと今回取り上げたのは、タラちゃん監督作8作目の「ヘイトフル・エイト」。実は、今作、タイミングが合わず、公開時に劇場で観られなかったのが残念でした。でも、基本、セリフ劇なので、面白さはソフトでも十分伝わる作品でしたね。

エンニオ・モリコーネに関して言うなら……
オープニングに流れる劇伴が良いよねぇ。
ちょっとドキドキする感じ。
静かに木造のキリスト像を映す場面ね。
僕の好きな「アンタッチャブル」にも似てる。
そして、ラストの場面の曲は、弦楽器の使い方がヒッチコックサスペンス調でもあり、ハラハラしました。
実に良い音楽でしたね。
アカデミー賞作曲賞も納得です( ˘ ˘ )ウンウン





さて、映画です。
これはタラちゃんですからね~。
好き嫌いが別れます( ˘ ˘ )ウンウン
もちろん、僕は"好き"の方。

設定は、南北戦争後のアメリカ
舞台はワイオミング州の山小屋
形は西部劇をとっています。

これはタラちゃん流の人種差別を扱った作品ですね。そもそも南北戦争も黒人の奴隷解放が理由の一つでしたから。タラちゃん自身も人種問題を扱った作品を撮りたかったようです。
現在のアメリカを舞台にするよりも西部劇の体裁にすることで、娯楽色も高まりますよね。
この辺の判断がさすがだな、と思いました。
人種問題に対する見解としては、特にリンカーンの手紙が強く印象づけていました( ˘ ˘ )ウンウン




以下は、備忘録的に
あらすじではなく、キャスト紹介
ネタバレもなし

お馴染みのチャプター立て。
第一章「レッドロックへの最後の駅馬車」
まずはこの3人の出会い
賞金稼ぎマーキス・ウォーレン役のサミュエル・L・ジャクソン
同じく賞金稼ぎジョン・ルース役カート・ラッセル
女盗賊デイジー・ドメルグ役のジェニファー・ジェイソン・リー

第二章「ロクデナシ野郎」
新たな乗客の登場
マニックス略奪団の団長の末子クリス・マニックス役のウォルトン・ゴギンス
本人はレッドロックの新任保安官というが……

第三章「ミニーの紳士服飾店」
吹雪を避けるため立ち寄ったミニーの店
店主の留守中、店を預かるというボブ。デミアン・ビチル
お馴染みティム・ロスが演じるのは、紳士然としたオズワルド・モブレー。
カウボーイのジョー・ゲージ役は、こちらもタラちゃん作品の常連マイケル・マドセン
そして、南部出身の老人サンディ・スミザーズ役が、ブルース・ダーン。元南軍将軍らしい。
メインキャラクター8人が揃いました!

第四章「ドメルグには秘密がある」
ここから先はネタバレなので、説明はカット
その他の出演として、御者のO.B.。演じるジェームズ・パークスもタラちゃん作品常連ね。

第五章「4人の乗客」
ミニー服飾店の女主人ミニー役がデイナ・グーリエ
御者のジュディを演じるのはゾーイ・ベル。彼女は元々タラちゃん映画のスタントウーマンでした。

最終章「黒い男 白い地獄」
そして、ラストは……
タラちゃんの言いたいことが、実に見事に表現されていました!




はい、ここで、プチ音ネタ💩ウンチクン!
劇中で流れる曲は、ザ・ホワイト・ストライプスの「Apple Blossom」です。
ザ・ホワイト・ストライプスは、ジャック・ホワイトが中心のデュオユニットです。この曲は、セカンドアルバム「De Stiji」収録曲です。
このジャック・ホワイトは実に多彩な人で、ソロでも評価され、最近ではバンドのザ・ラカンターズが人気です。今年、新譜が出ました\(^o^)/
僕個人は、このラカンターズが一番好き(ˆωˆ )フフフ…

そして、エンドロールのロイ・オービソンね。
渋いセレクトですが、実に西部劇っぽかった。
ジャンルで言うとロカビリーになりますね。ヴァン・ヘイレンのカバーで知られる「オー・プリティ・ウーマン」などは彼の曲です。
映画では「There Won't Be Many Coming Home」が使われました。これは1967年発表のロイ・オービソン自らが出演したミュージカル映画「The Fastest Guitar Alive」のサントラに収められています。残念ながら、僕は未見(> <。)
この映画って、「The Fastest Gun Alive (必殺の一弾)」のパロディなのかな?知っている方いたら、教えてください( ̄^ ̄ゞ




はぁ、面白かった\(^o^)/
やっぱりタラちゃんは面白い話書くよねぇ。
エンニオ・モリコーネ様も素晴らしかったよ!