朔

みんなのアムステルダム国立美術館への朔のレビュー・感想・評価

3.0
まず単純にこの美術館へ行きたくなった。それだけでこのドキュメンタリーは成功と言えると思う。

折衷案、委託、信頼、責任というような言葉が終始全体を彷徨いていてもっとシンプルに生きられないものか、と思ってしまった。全員が美術館と故郷を大切に思いすぎて、深く絡まったところで論を展開し前へ進もうとしているからなかなかうまくいかない、の例だった。
愛とは悩むことなのかもね。本気で思って考えてなかったら悩むことすらしないから。それ故に絡まって進めなくなるのは、期限付きのものに対しては迷惑かも知れないけれど。何はともあれ全部の愛があの美術館に帰結したのでよかったね、という感じ。
朔