千里

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスの千里のネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

2014年に公開された「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の続編にして「マーベル・シネマティック・ユニバース」第15作。一作目が大傑作で最高に楽しめたのに加え、米国での今作の試写が物凄く高評価だったのもあり、ハードルが上がりに上がった状態で鑑賞。初見時はIMAX3D字幕版で観賞したが、正直「面白かったのは確かだが世間の絶賛程かな...?」という印象。その後2回目を2D吹替え版で観賞してみると、2回目の観賞+吹替え表現のおかげか初回よりも物語に入り込んで楽しめた。全体の完成度は傑作だった前作程ではないと思うが、前作が仲間の絆というテーマを描いていたのに対し、今作は更に踏み込んだ家族の絆に焦点を当てて描かれていたところは良かったと思う。

開幕「ガーディアンズが帰って来た!!」とテンションの上がるセンス・テンポ・アクションの詰まったOP。前作で唯一不満だったアクション面を今作では補って来ているところが素晴らしい。前作以上にコミカルな部分も増えてクスクス笑えて楽しかったし、新キャラのマンティスちゃんも最高に可愛い。 "本当に大切な人っていうのは普段気づかないだけで、身近に居る" というテーマを、各キャラクター2ペアずつで掘り下げられており、お互いの行動が影響し合って身近な人の大事さに気づくという描写の仕方も上手かったと思う。終盤のヨンドゥや、最後のちょっと素直になってピーターに謝るロケット、ピーターのヨンドゥへの想いに影響されて変化するガモーラのネビュラへの接し方だったりと、号泣ポイントはたくさん。前作でも素晴らしかった映像美は今作で更に向上。全体から色彩の豊かさを感じることが出来、思わず見蕩れてしまう。また前作と同じく素晴らしい音楽は今作でも健在で、サントラを購入してのループが止まらない。あとMARVELファン要素としてはウォッチャーや初代ガーディアンズ、ハワード・ザ・ダック等も色々楽しかった 笑

吹替え版ではキャラクターの感情表現がより豊かに分かりやすくなっていた印象。初回をIMAX3D字幕版⇒2回目を2D吹替え版と観賞した上で、3回目を2D字幕版で観賞。やっぱり今回の字幕版の感情表現は凄く薄味で伝わりづらいと思う。なので字幕版で見ていまいちだったという方には是非吹き替え版での観賞をオススメしたい。それから吹き替え版について、マンティス役の秋元才加さんの声や演技が本家マンティスと全く違和感無いのも魅力的なポイント。
千里

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