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マルコ・ポーロ 東方見聞録のカントのレビュー・感想・評価

4.1
ベニスの商人マルコポーロの一大叙事詩💡マゼランよりガマよりコロンブスより過酷な冒険だったに違いない!歴史好き必見😆(アメリカ製/3時間💦)

▼東方見聞録と言えば、有名なのは黄金の国ジパングですが…
けっしてマルコポーロの物見遊山ではなく、数奇な運命と類い稀な好奇心、冒険心が、東方見聞録を完成させたようです。
史実ではマルコポーロの口述を囚人作家ルスティケロが筆記したようで、本作でもルスティケロにマルコポーロが語る方式を採用。

▼ところで世界の三大発明は羅針盤と火薬と活版印刷……その全ては中国発祥。13世紀頃は西洋より中国の方が文化・文明が進んでいたようです。
イタリア商人の父を持つマルコは、元の皇帝フビライ・ハーンから父に賜った黄金細工を見て中国への憧れを持ち、父の商隊に同行。
エルサレムからパミール山脈を越え、タクラマカン砂漠、ゴビ砂漠を踏破する。
モンゴル兵の手荒い歓迎。西洋には無い爆弾(火薬)を喰らい、弓の威力も西洋の数倍!(中国の弩か)彼らは広大な大地をコンパス(方位磁石)を使い迷わず進む。

元の皇帝フビライ・ハーンへの謁見。マルコポーロはズケズケと意見を述べて皇帝と皇后の庇護を受けられる身に。
やがて皇帝への諌言が気に入られ、皇帝の側近として働く事になるマルコ。奴隷のペドロを召し抱える。

フビライの持つ中国の地図。
わずかばかり旅人から聞いた怪しげな情報が点在し、その他は空白だらけ。マルコは皇帝の命により、その地図上の空白を埋めるべく15年に及ぶ旅に出る。
マルコポーロが見た物とは。

▼1990年まで使用されていたイタリアの1000リラ紙幣の肖像画はマルコポーロでした。日本円で100円程なので皆、1000リラ紙幣にメモとか落書きするのです。私も落書きされた1000リラ紙幣を何枚か持ち帰りました。

▼ほぼ関係ないですが……😅
漫画「ONE PIECE」の…これから登場するワノ国は、当然日本がモデルで「未知の戦力/サムライの居る国」と海軍からも恐れられています。
これは本作でマルコポーロとフビライが、ジパングを未知の戦力の国と恐れているのと同じで、元寇では神風が吹いてフビライの軍を撃退しましたね。
ONE PIECEのマルコ、マゼラン、ダガマとか、ネーミングのみならず、史実の背景を折り込んでいる事に少々感銘😌

本作に登場するイチゴ練乳シャーベットがとても美味しそうでした🍧✨
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