鈴木則文の傑作!
社会からも極道からもはぐれた、愚連の野良犬たちによる青春群像劇。
当時のお色気スケバン劇と古来の任侠劇がいい具合に織り交ぜられ、痛快なエンターテインメントに仕上がっています。
これぞ東映不良性感度の真骨頂。
「これからはカーセックスの時代じゃない、オートバイファックの時代だ!」
…そ、そうなの!?てか結局その時代は来たのか!?
バイクと女、同時に両方を運転する男たち。
なんなんでしょうね、このどうしようもないほどの直向きなパワーは…。
めっちゃ面白いけど1ミリも共感できねぇよ!
キャットファイト後に熱唱し出す謎の演歌に思わず吹いたし。
エレベーターのシーンも撮り方が無駄にかっこよかったし。
特に後半からのバカバカしさとツッコミ所に圧倒され、ズッコけ、笑わされ、そして感動させられました。
こうゆう飛び抜けてバカな娯楽映画を撮らせたら恐らく鈴木則文の右に出る者はいないだろうし、きっとこの先も現れることはないでしょう。
ありがとう、鈴木監督。