垂直落下式サミング

私たちのハァハァの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

私たちのハァハァ(2015年製作の映画)
3.5
福岡県北九州の片田舎に住む仲良し女子高生4人組が、高校最後の夏休みにクリープハイプのライブを見るべく、ロックバンドの本場東京を目指して自転車を走らせる。息づかいが聞こえてきそうなほど、物語は彼女らの傍らに寄り添う。
クリープハイプ。いまだに『ちょっと思い出しただけ』の世界に生きている僕は、ナイトオンザプラネットは大失恋した元カノを思うブルージー失恋ソングだと思ってたけど、大好きな人が彼女になって妻になってママになったけど、あの頃の甘いのも今の苦いのもいろいろ引っくるめて、そうやってこれからも生きていきたいって意味としてもとれるらしい。そっかあ。
尾崎世界観が何を思って歌ってようが、その受け取りかたはこっちの都合でどうとでもなる。世界を自分事に落としこんで生きられたら、もう少しましな人間になれるかも。