たけp

私たちのハァハァのたけpのレビュー・感想・評価

私たちのハァハァ(2015年製作の映画)
3.5
『何も持ってないという武器』を持ってる女子高生4人の物語
福岡から東京までクリープハイプのライブを見に行く話
演出的にはフェイクドキュメンタリー

たのむからもっと名前を呼び合ってくれ
誰が何て名前かわからないまま進む

一ノ瀬(井上苑子)
さっつん(大関れいか)
チエ(真山朔)
文子(三浦透子)

主人公たちが自分たちで撮影したハンディカム映像と引きでカメラマンが撮ってる映像が交互で使われる

冒頭のカラオケシーンでは手持ちカメラで撮ったように見せるためにわざと手ブレさせてるけど、今どきスマホで撮影してもあんな手ブレしないからちょっとやりすぎ

ヒッチハイクでつかまえた「広島のキース・リチャーズ」のおっさんはよかった
キース・リチャーズ知らないを女子高生4人

ストーリーの甘さをドキュメンタリー風にしてごまかしてる感はある
喧嘩するシーンも映画的な盛り上げのためにわざと入れたようにしか見えない
尾崎世界観にリプを送って迷惑をかけたと文子が怒ったのが喧嘩の原因
その文子はライブ会場でクリープハイプにもっと迷惑かけてるんだが、あれはいいのか

ライブのシーンは観客に映画を撮影してると説明なしのぶっつけ本番撮り
尾崎世界観のセリフの微妙な間もよかった
ライブに何回も行ってる人間からするとクローク代は有料だろとか思うんだが
誰も金払ってなかったけど
どっかの草むらに自分たちの荷物を隠すってしたほうがよかった

【最後に】
主人公4人は何も持ってない
「何も持ってない」ということは「常に両手があいてる」ということである
一番何かをつかめるチャンスがある人間である
たけp

たけp