YACCO

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのYACCOのレビュー・感想・評価

4.0
2009年の「アバター」から13年という年月が経過したことに別の意味で驚きつつも、今作を見終わった時、13年前と同じように衝撃を受けた。
今作に限っては3D以外の選択肢はないとIMAX3Dにて鑑賞。
結果、素晴らしい映像体験だった。(3時間を超える大作ということで、通路側の席を確保し鑑賞に挑んだが、その必要はなく「アバター」の世界観に引き込まれてあっという間の3時間だった。)

前作から10年後という設定で始まる今作。
ナヴィ族としていきる主人公ジェイクは妻ネイティリと子供にも恵まれて幸せな日々を過ごしていた。そこにスカイ・ピープルが再び襲来。そこからは、もう怒涛の展開が待っている。森を追われ海へと身を潜めるジェイクとネイティと子供たち。
この海に行ってからの映像はまさに息を飲むような迫力と美しさを兼ね備えた映像がこれでもかと魅せられる。昨今いくつか海を舞台にした映画はあったけれど、一線を画す映像だ。(海を生きるものたちの映像はそこだけナショナルジオグラフィックか?と思うほどだ。)
ナヴィ族の肌の青い色や表情の乏しさ?にはもともとそんなに抵抗がなかった方だったが、そこにはもうほぼ違和感を感じない自分がいた。それどころか、前作よりも感情表現が豊かになり、この3時間に及ぶ家族の物語にも厚みが感じられたように思う。優等生の長男に、反発する(ナヴィ族にも反抗期はあるのか)次男。歳の離れた末っ子に、養女に、理由あってナヴィ族にいる人間まで、様々な視点で描かれていたのもあるかもしれない。
ただ、3時間にわたり展開される物語そのものはあまり革新的なものではないかもしれない。しかし、それを補ってあまりある映像美と映像体験がそこにはあった。

果たして映画に何を求めるのか、といったところでもしかしたら今作への評価は分かれるのかもしれない。だが、とにもかくにも更なる進化を遂げた「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」は、見るならば映画館にて3Dで見るべき映画であることは間違いない。
今後2年おきに5作目までの公開が予定されているらしいが、次回はどんなものを魅せてくれるのか今から楽しみでならない。
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