しーかず

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのしーかずのレビュー・感想・評価

4.2
とにかく映像が圧巻の一言。1作目も今でも全然通用する映像だったけど、今作はもはや現代を超えていると思うぐらい凄かった。このクオリティーで3時間超えは大作にも程があるし、ストーリー以上に映像に観入ってしまうのでそこまで長く感じなかった。ストーリーは前作を発展させた感じで、家族を守るためにジェイクがとる行動・選択が見どころ。家族の絆もメインになってたけど、作品通して次男のロアクが見てられないほど不憫。ジェイクのロアクへの父親としての態度や、妻のネイティリと人間の養子(悪役クオリッチ大佐の息子)スパイダーとの関係性、ネイティリがスパイダーに刃物を突きつけるシーンの憎悪に満ちた表情など、倫理的に考えさせられる場面も多く、変に大衆映画っぽく分かりやす過ぎずリアルなところも良かった。人間がトゥルクンを狩るシーンも何気なく動物に対して現実に行われていることなので、これまた考えさせられる。パヤカンの一撃で琴線が切れたように一斉に攻撃が始まるところはアツかった。クライマックスは子供たちが捕まって救出されて捕まってのお祭り状態だったけど、それぞれキャラが立ってるし最後まで楽しめた。次作はキリの父親含めた細部や、クオリッチが今後どうするのか、そして映像が今作を超えるようなものになるのか期待したい。
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