今作は荒削りであっても初期のような面白さはあまりなかった。しかし構成や最後のヒネリあたりはジョー・カーナハンらしいとは思う。
独り言のようなナレーションは必要なくてもストーリーは進行するだろう。有名な海外ドラマの話をするくだりは日本のお笑いが得意とする楽屋オチなので、分からない人は冷めてしまうだろう。また無名時代の監督をバックアップしたレイ・リオッタの友情出演も微妙なところ。
総評としてハードボイルドではなく“ソフト”ボイルドであった。
エンドロールにNGシーンを入れるあたり、香港のアクション映画のようである。
コロナ禍で外出ができずにヒマなら自宅でポップコーンでも食べながらどうぞ。
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