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壊れた心のkhのレビュー・感想・評価

壊れた心(2014年製作の映画)
4.1
こういう映画は好物。まず冒頭のシーン、それからエンディング、そして浅野忠信、如何に見せて如何に魅せるか、下品だが力強く終始一貫して格好良かったと思う。
確かに独り善がりな匂いはするが、かといってこうも徹頭徹尾貫いていれば、それは1つの到達点。
だって紛れもなく格好いいんだから。
映画を見て、この登場人物の服装を真似したいと僅かにでも思ったのは、この浅野忠信が初めて。
マニラのスラム街、幅が狭い路地を洗濯物やら配管やらがさらに高さまで制限して息苦しくなるほど窮屈な通路を駆け回る、まるで地下迷路。
それだけで絵になるから、物語の筋をはなから必要としていない。
そして、浅野忠信の台詞は日本語。不思議な感覚。
好きなシーンは、娼婦が子供達と広場で遊ぶところ、そこにカノン。
こういうのも良い良い。
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