Sachiko

もしも建物が話せたらのSachikoのレビュー・感想・評価

もしも建物が話せたら(2014年製作の映画)
4.1
@tiff@試写
TIFFで字幕版、WOWOW試写で吹き替え版と両方観たけれど、断然に字幕版が良いなあ。詩的な表現を字面を追って味わいたい映画。
特にお気に入りなのがヴェンダースのベルリンフィルハーモニーとレッドフォードのソーク研究所。設計者は建築物に未来への様々な期待や想いを込める。それを利用し、想いを受け継いでいく人間を何世代にも渡って見届ける建築物がそれぞれの視点から人間の本質を見つめる。
建築物も年月が経てば古びて歳をとるし、関わり合う人間によって建築物自身も変化していく。確かに建築物は人間的。だから建築物の擬人化にもしっくりきたのかも。
ドキュメンタリー作品ながら演出が多いけれど、それぞれの演出の意図がしっかりと活きていて流石だなあと思った。
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