たき

いしゃ先生のたきのレビュー・感想・評価

いしゃ先生(2015年製作の映画)
3.0
アマプラそろそろ見放題終了案件。

見ず知らずの誰かの幸せが、自分の幸せだと言い切れるひとが稀にいます。
まごうことなきひとはそれを愛と呼ぶのですが、汚れつちまった俺なんかにしてみれば、やはりそばで見ているあなたが大好きなひとたちはとてもとてもかなしい想いをしているのですよと、思わずにはいられない。

本人がそれで満足しているというのであれば、他人がとやかく言うことではないのですよね。それこそ自分のことしか考えられないこちら側のエゴ以外のなにものでもないのですが、自分がどうしてもそんな境地に到達できていないから、想像すらできないのでしょうね。
こころのどこかでそんなひといるわけないと思ってしまっているのか。だから納得できない。だからかなしい。

ラストの悌次郎へのセリフと、手にしたユリの花からみるに、実は彼女自身も、そういった境地にはたどり着いてなかったのではないかと思うと、これはもう、そういう意味でも平等な世の中を切に祈ったおはなしなのかなあ、と思う次第。一気にシンクロ率上がった。

平山あや。美人さんです。あまりに美人さんですし、お金もそないないはずなのに、何年たってもひとりだけおべべが当時の最先端を常にいってるっぽいし、とにかく美人さんだし、終始浮きまくってた印象。史実どおりなのだとしたらごめんなさい。
村にとっての異物であったわけですから、これはこれで演出としてはいいのか。
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