こぅ

友情のこぅのレビュー・感想・評価

友情(1974年製作の映画)
4.5
クロード・ソーテ監督による【ヒューマン・
ドラマ】。

OPから、作家ポール家に友人、其々の妻、
子供達、恋人が集い、ドタバタ〜解散して各々の
エピソード へ。
工場を経営者=倒産寸前ヴァンサン(イヴ・
モンタン)。
スランプの作家ポール(セルジュ・レジアニ)。
妻が浮気性の医師フランソワ(ミシェル・ピコリ
)。
ボクサーのジャン(ジェラール・ドパルデュー)。

【友情】ここから安易に想像する映画的エンタメ、
あざとい捻りや、嘘くさい展開、お涙頂戴感動、
劇的サプライズ何て用意されていない。あるのは、
フィクションでありながら、ひたすらリアリティ
ある日常の人と人との繋がりを淡々と綴るだけ。
名優達による味わい深い名演に終始魅せられた。

特筆は、ヴァンサンがカトリーヌ(ステファーヌ
・オードラン)の職場に迎えに行ってからの喫茶
での会話で、空気(間)、表情がパーフェクト、
2人の気持ちが伝わってくるベストシークエンス。

クロード監督は熟知している、やはり、、男より
女は強い、一枚も二枚もうわてなんだと。
フランスならではか、大人の男女の機微の演出も
素晴らしい。

クライマックスのジャンのボクシング試合は、
本物さながらの迫力で熱くなった。

男と女の関係、男同士の関係は違う。
(フランス女優って、皆セクシーだな。)


ラストのヴァンサンの一言、、カトリーヌへの愛、
良いな、、

「希望は持っていてもいいだろ」
「人生ってのは何があるか分からない」

男と女の関係と男同士の関係は違う、
その答をラストカットで決めている。

嘘の有り得ない夢の世界を見せてくれるのも映画
なら、嘘でも圧倒的リアリティを見せてくれるのも
また映画。
こぅ

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