クロード・ソーテ監督による【ヒューマン・
ドラマ】。
OPから、作家ポール家に友人、其々の妻、
子供達、恋人が集い、ドタバタ〜解散して各々の
エピソード へ。
工場を経営者=倒産寸前ヴァンサン(イヴ・
モンタン)。
スランプの作家ポール(セルジュ・レジアニ)。
妻が浮気性の医師フランソワ(ミシェル・ピコリ
)。
ボクサーのジャン(ジェラール・ドパルデュー)。
【友情】ここから安易に想像する映画的エンタメ、
あざとい捻りや、嘘くさい展開、お涙頂戴感動、
劇的サプライズ何て用意されていない。あるのは、
フィクションでありながら、ひたすらリアリティ
ある日常の人と人との繋がりを淡々と綴るだけ。
名優達による味わい深い名演に終始魅せられた。
特筆は、ヴァンサンがカトリーヌ(ステファーヌ
・オードラン)の職場に迎えに行ってからの喫茶
での会話で、空気(間)、表情がパーフェクト、
2人の気持ちが伝わってくるベストシークエンス。
クロード監督は熟知している、やはり、、男より
女は強い、一枚も二枚もうわてなんだと。
フランスならではか、大人の男女の機微の演出も
素晴らしい。
クライマックスのジャンのボクシング試合は、
本物さながらの迫力で熱くなった。
男と女の関係、男同士の関係は違う。
(フランス女優って、皆セクシーだな。)
ラストのヴァンサンの一言、、カトリーヌへの愛、
良いな、、
「希望は持っていてもいいだろ」
「人生ってのは何があるか分からない」
男と女の関係と男同士の関係は違う、
その答をラストカットで決めている。
嘘の有り得ない夢の世界を見せてくれるのも映画
なら、嘘でも圧倒的リアリティを見せてくれるのも
また映画。