いずぼぺ

ロック・ザ・カスバ!のいずぼぺのレビュー・感想・評価

ロック・ザ・カスバ!(2015年製作の映画)
3.1
笑わせたいんだろうけど…笑えない…。

どこかで見た顔がちょっとずつ登場。

胡散臭い芸能マネージャー役のビル・マーレイがパシュトゥーン人の歌姫と出逢って、アフガニスタンのタブーを乗り越えてTV番組で歌わせることに奔走する話なんだけど、これをコメディで筋立てして大団円に持っていくところがスッキリしない。
いや、イスラム教における(特に原理主義)女性蔑視の文化には思うところはある。
イスラム文化は尊重するが、女性の人権に関してはもう少し穏健に時代にアップデート出来ないものかと考えもする。
しかし、本作での切り口は違和感がある。
例えが適当かどうか分からないが、日本で女人禁制の場(修験の聖域や国技館の土俵の上とか)に女性が入れないことを日本の文化や歴史を全く知らない人から頭ごなしに批判されているように感じる。
その文化を知らない人からみれば理不尽なことでも、踏みにじるように外部の理屈で変化させることには抵抗がある。

まあ、そんなこと語る作品でもないんだろうけど…。

最後の献辞の内容ってホンマなのかしら。
ホンマだとしたら、もう少し敬意をもって描いてほしかったなぁ…。
154-61