オリバー・ストーンの最高傑作『サルバドル』を思わせるロードムービーな前半からワクワクしました!
本作のビル・マーレイみたいな虚言癖持ちの小物音楽プロデューサーはアメリカに本当にいっぱいいる。シワなどの見た目や表情なども元ヤク中みたいでそれっぽい。流石。
戦場に居着いて裏ビジネスマンになってしまうドロップアウトなアメリカ人も本当にいそうな感じ。
ビル・マーレイとタクシー運転手とのデコボコな相棒関係がいかにもアメリカンコメディで◎。
ブルース・ウィリスは彼じゃなくてもいいだろうな役だったのが逆に良かった。ブルース・ウィリスは普通っぽい役の方が良い。
あと護衛の二等兵や、他の脇役も素晴らしいキャラばかり。
唐突にも思えるラストが受け入れられるかどうか、その解釈が評価の分かれ目だと思う。あと、このラストの雰囲気が『味園ユニバース』のそれと似てると思ったのは私だけ?
ビル・マーレイは撃たれて死んで、撃たれた後のシークエンスはすべて現実には起こらなかったことと解釈しているんですが、どうでしょうか?
とにかく、評価は非常に低いみたいだけど、大好物な感じのコメディ映画でした。バリー・レヴィンソン監督は世間的に言う全盛期よりも近作〜今の方が好きかも。