ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたちのevergla00のネタバレレビュー・内容・結末

【青いはやぶさ】

幼い子には怖すぎるけど、大人にはそうでもない、若干グロいおとぎ話。

主人公は少年Jake。祖父の話を頼りにMiss Peregrineの家を探します。

前半の真相を探る過程が必要以上に長く感じましたが、我々が日常的に決めつけている「普通」とは何か、子供は何に関心を持つべきか、親はどうあるべきか、という点を強調したかったように見えました。

Miss Peregrine達はその「普通」から大きく外れ、安全のために異次元に住む、「(所謂)異次元な」人達。ひっそりと生きているけれど、その世界には彼らのためだけの平和な1日があり、同じく「奇妙」でなければ仲間に入れてもらえない。彼らに加わることで、Jake自身が自らの個性を受け入れていくことを暗示しているのでしょうが、個性派代表？監督の作品としては、変わり者こそ隠れないで堂々と表舞台へ出ていくべきだ！と背中を押すような内容でも良かったかなと思いました。積極的に活躍の場を見つけなさいというメッセージにも取れますが、ピーターパンのように年を取らず、永遠に同じ日を生きるというループは、単なる現実逃避、「逃げ」に見えるのです。

特殊能力を劣性遺伝と説明していましたが、いやいや、あんな能力があれば、古代から絶対に生き残って増殖して支配者側ですよ…。

奇妙な人達が能力を発揮する終盤は、ユニークな戦いぶりを楽しめました。カメオ出演の監督は、一瞬でも目立ちました😅

物語が大きく展開する後半の流れにもっと時間を割いて欲しかったです。だって小さい女の子達は能力に反して？すごく可愛いらしいし、美しいEva Greenをもっと見たいし…。
監督の世界観における彼女のフォトジェニックぶりは"Dark Shadows"でも証明済み。これから常連になるのかしら。