スウェーデン映画祭にて。
イェスパー・クリステンセン主演、ナチスに一人抵抗し反ファシズムを訴え続けたジャーナリスト・セーゲルステットの生涯、スウェーデン視点の第二次大戦。
スウェーデンの第二次大戦時の立場(中立的)を頭にいれておくと良い。
政府のスタンスを批判し怒りをぶつけるセーゲルステット、友人からは変わり者だと思われるだけでなく、愛人は親友の妻だったりと公私ともに複雑で面倒なことになってるし、国籍、家族、アイデンティティへの静かな反抗思想が彼自身を危険に晒すことになる。
セーゲルステットが思うようにいかない両方の問題で苦悩しモヤモヤイライラ、膠着状態にもかかわらず戦争・危機はすぐそこにある。
国家としての方針か、人間としての尊厳か、ジャーナリストの仕事を突き進むなら選択は一つだが、そうもできないセーゲルステットの姿を描いた感じだったかな。