ひろぽん

HEROのひろぽんのレビュー・感想・評価

HERO(2015年製作の映画)
3.4
ドラマ『HERO』の劇場版2作目

ネウストリア公国大使館付近で、女性が車にはねられ死亡する事故が起こる。彼女は暴力団絡みの事件に関わる重要証人だった。検事・久利生と事務次官・麻木は、大使館に事故当時の状況を尋ねようとするが、日本の司法が及ばない大使館は協力に応じず、捜査は難航する。治外法権の大使館を相手に、国境を越え事故の真相を明かしていく物語。


単なる交通事故だと思いきや、それが国際問題へと発展していく。日本の司法が及ばない治外法権の大使館を相手に、国境を越えなくてはならないという大きな壁が久利生たちに立ちはだかる。

今作で登場する「ネウストリア」という国は実在しない架空のヨーロッパの国だが、西暦511年頃にフランス北部辺りに実際にあった地名らしい。

今回も非常識で頑固な変わり者の久利生が、諦めが悪く国境を越えて真実を追求しようと奮闘していく。

人一倍しつこさに定評のある久利生の粘り強いキャラが際立っており、その久利生節が周囲にも影響を与えていくのが面白い。さらに、城西支部の新旧メンバーが協力し合って一致団結して事件解決のためにそれぞれの役割を果たして、証拠や情報集めをしていくチームワークが輝いていた。

食やスポーツを通して相手の文化を知り、相手と交流を図ることで事件解決の真相を暴いていく姿勢が良かった。外交も相手の文化を知ることが大切なんだなと痛感した。

ネウストリア公国の名物料理の巨大なソーセージや、ペタンクといったスポーツを通しての交流は面白かった。ネウストリア人は1日7本のソーセージを食べるって言うけど、あんなに巨大なソーセージを7本も食べのは凄すぎる。ペタンクも架空のスポーツなのかと思いきや、フランス発祥の歴史あるスポーツだということをこの作品で知って勉強になった。

劇場版1作目のラストで結ばれたかと思いきや、8年の月日が経ち久利生と雨宮が破局して複雑な関係になっていたのがちょっぴり残念だった。

前作に引き続きキャスト陣は相変わらず豪華で、みんなでわちゃわちゃやってるのはやっぱり楽しい。

月日が流れキムタクも渋さが増している。
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