オールド

THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦のオールドのレビュー・感想・評価

3.8
パト2の南雲・後藤コンビ「不在」の続編であり、実写化リメイクでもあり、押井守のヘリコプター映画。

アニメ監督が実写映画で陥りがちな悪演出パターンから、押井守も自由ではありえなかった。実写へのアニメ直輸入がもたらす不調和。これは残念だった。

ヘリの兵站描写は押井的着眼点&リアリティでおもしろい。
(厳戒首都の地上移動で神出鬼没にあらわれる兵站チームこそ、ヘリ以上のステルスなんじゃね?というのは横に置いておく)

続編としてものすごく気になったのは…
どうも柘植の犯行がテロルではなくクーデタという認識(歴史?)になっている。前作で後藤隊長がそこらへんを喝破したのは、柘植という人を察する上でとても重要だったと思うんだが。
本作で登場するヘリパイロット灰原零が愛国心も人情も持たない自由犯罪者=テロホリックであり、それを強調するためにそういう転向描写を用いて対比したかったのかな?
でもさ、表面上違うだけで、柘植の根っこは極めて灰原的なんじゃない?

おれは、そう思うんだけどなぁ……。
だよね…?
…‥忍さん…?
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