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合衆国最後の日のとぽとぽのレビュー・感想・評価

合衆国最後の日(1977年製作の映画)
3.5
手に汗握る緊迫の展開!
すべては"威信"のため?

核ミサイル9基。ただの脅しだと思うか?なら試してみるがいいさと言わんばかりに、バート・ランカスター演じる実に雄弁な主人公デルたちによるミサイル基地乗っ取りを描くドキドキハラハラのサスペンス大作。時に大胆なほど、大部分に取り入れられた画面2分割などスプリットスクリーンによって描かれる緊張と一方向ではない混沌とした様子。男同士の戦いなどを描いてきたロバート・アルドリッチ監督の骨太な作風がマッチしている。国家中枢の作戦模様や仲間割れ、各所大変そうだ…。まさしく"ジャッジメント・デイ"審判の日、決戦はモンタナ!
要求は文書公表。思想犯とはまた違う明確なメッセージ、そして告発。"核の抑止力"だって?アメリカが仕掛けてきた制限戦"limited war"。それに伴うアメリカ負の遺産と向き合うべきとき!ソ連とのミサイル移動ごっこゲームに巻き込まれ死んでいった何百万という幾多の命たち、すべてはここまでやれるぞという本気具合と残酷性のPRのため。これを機に国民にひた隠しにしてきた真実を明るみにして、開かれた政府にするか、それとも("他の誰か"前任者までそうだったからと)このまま闇の政府を続けていくか…?これもまた自省のの時代ベトナム戦争もの。

あるある : 危険な物質は大体に水平に持たなければならない説。

"Oggy, just let your right hand go."
「軍は武力で解決したがる」
勝手に関連作品『ザ・ロック』『未知への飛行』『シン・ゴジラ』
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