「敗戦コンプレックス、男と女」
日本は第二次世界大戦で米国に敗北したことをずーっとコンプレックスに思ってきたことを感じさせる劇中でのセリフの数々。
女は男共が勝手にやった戦争にずーっと振り回されてきた、と言っている、それがヒロインのせん。
男のせいで母親も殺された。
「男の言うことなんて大人しく聞いてたまるか、(廃墟ビルにぶら下がっている爆撃が落ちてきて)死んでも死ななくても自分のケツは自分で拭く」とヤクザの組織に真っ向から対決するのも、ヤクザ組織=男、パンパン=女という関係性として見てとれた。
おすみが長年晴らしたかった怨み、仇をうって死んでいく姿を見て、せんも心を入れ替えたに違いない。
ラストシーン、大好きだった人の前でウエディングドレスとも見て取れる真っ白なドレスを着て踊るせんに胸がつまった。パラダイスを作ってハッピーエンドだったのかな?
問題作。刺激超大作。かたせさんのカラダがヤバすぎる。