ハレルヤ

ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューションのハレルヤのレビュー・感想・評価

3.5
独裁国家パネムへの反乱を決意したカットニス。仲間たちとパネムの中枢部へと進行し、数多くの罠に翻弄されながらも立ち向かっていく物語。

「ハンガー・ゲーム」シリーズ最終章2部作の後半。現在公開中の前日譚を除けば、これが一連のシリーズ最終作。前作が緩い進行だったので今回こそは全面戦争だろうと割と期待していました。

まぁ…もうちょっと何とかなったんじゃないか?と思うような仕上がり。1つ1つの見せ場自体は良いと思います。火炎放射器や破壊力抜群の機銃、黒い液体が押し寄せたり、謎のエイリアンみたいな生き物が大量に襲いかかってきたり。終盤の市街地戦もスペクタクル感がありました。

でもその間隔が長い。罠を潜り抜ける→休憩のインターバルが長めの時が多いので、テンションが持続しない。この作品のみならず、これシリーズほぼ全作に言えること。テンポが全然よろしくない。

ラストあたりの戦争の終わり方も決着のつけ方も「うーん」だし、スッキリし切れないのも残念。

でもシリーズ通じてジェニファー・ローレンスのカットニスはまさにハマり役。カットニス自身劇中芯がブレまくってる時もありましたが、彼女が演じてたからこそ、このシリーズも4作続いたんだなぁと実感。

そして名優フィリップ・シーモア・ホフマンは本作が遺作。この撮影後に亡くなったのかと思うと本当に残念です。没後もう10年経ちますが、まだまだ彼の味のある演技を見たかった。改めてご冥福をお祈りします。

この作品でシリーズは一区切り。スノー大統領の若き日を描いた前日譚にあたる「ハンガー・ゲーム0」も気にはなっていますが、またどこかのタイミングで見ようと思います。
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