スギノイチ

皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇のスギノイチのレビュー・感想・評価

2.0
「メキシコ麻薬ギャングのおそろしさ」は、いまやネットを少し調べれば海外ニュース、都市伝説、動画、画像もろもろで溢れかえっている。
現実のヤバさはメディアネットでいくらでも拾えてしまう中で、わざわざ「映画」でメキシコギャングを観るからには、現実以上にエグい暴力やイカれたストーリーを観たい。
そんな中にあって、妙に淡々としたドキュメンタリーを見せられても物足りないだけだ。
主人公はマフィアではなくマフィアにおびえるミュージシャン志望のボンクラ。
部外者視点で地獄を俯瞰するという構成は結構なのだが、ドラマ性が無さ過ぎて『シティオブゴッド』を100倍に薄めた様な代物になっている。
この方向性なら、「クレイジージャーニー」のメキシコ回の方がずっと良かった。
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