【話を聴いてあげること】
人と人って気持ちで繋がりたくても全然、繋がらない。
その繋がらない原因って実はすごく単純なんですよね。
それは相手の話を聴こうとしないから
相手の話を聴くことがこれらの解決に繋がるんだけど
これがすごく難しい。
人って相手の話を聴いてるようで聴いてない。
たぶん人は自分のことで頭がいっぱいだから。
つらい日常は相手への関心なんて奪ってしまいそれどころじゃなくなる。
だからそんなつらい日常をわすれることができる恋のドキドキは
人間にとって救いなのだ。
しかし愛する人が欠けてしまっている主人公たちはその救いさえもない。
唯一、胸のときめきを知った瞳子のキラキラはとてもまぶしい。
この作品の評価が高いのもきっと皆この主人公たちのように生きづらい社会を
実感しているから。
特にゲイでマイノリティである監督にとってこの世は本当に生きづらい世の中なんだろうなぁ。上辺ではゲイなんて気にしてないよなんていいながら心の底では気持ち悪いなんて思われてたりそんな上辺ばかり気にして浅い関係に薄々気づきながらも知らぬふりして毎日を過ごす。
もちろん外観からは想像もつかない。
人はお互いに外からは悩みなんて微塵も感じさせないから。
石橋も一見、外からは壊れそうなんてわからない。
でもトンカチでコンコンって反応をみて初めて気づく。
人も同じだと思う。小さなつぶやきに耳を傾けてはじめて気づく。
だから僕は少しでもそんな人に耳を傾けたい。
繋がってない。
でも繋がってる。
これはそんな恋人たちの物語。
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