爆裂BOX

エネミー・ライン4 ネイビーシールズ最前線の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

4.3
コンゴでCIAの女スパイが誘拐され、救出任務を受けて出動した特殊部隊ネイビーシールズは奪還作戦を成功させる。後は帰還するだけのはずだったが…というストーリー。
「エネミー・ライン」シリーズの第4弾にして今の所の最終作です。監督は続編王ロエル・レイネが担当しています。
救出した女スパイゾーイから謎の武器商人マリンが違法採掘したウランを高額取引しようとしているという情報を入手し、本部はその取引を阻止する指令を出しネイビーシールズとゾーイが取引阻止に向うという内容ですが、シリーズ進むごとに脳筋化が進んでいきましたが今回はポリティカルなドラマ部分完全廃止しひたすらドンパチアクションのつるべ落としで進んでいくという潔い作りになっています。
序盤の人質奪還の為、武装組織のアジトを襲撃するシーンから激しい銃撃戦と爆発が繰り広げられ、その後もダムでのボートチェイスや採掘場での銃撃戦と爆発とVシネながら予算増えたのかこれでもかと銃撃戦と爆発シーン盛り込んでくれます。ドローン操作の無人機を偵察用じゃなくちゃんと戦闘用に使ってるのも良かったですね(主人公達をピンチにしてたけど)
そして何といっても攫われた仲間を救出して黒幕を止める為、スラム街に拳銃一丁で乗り込んだ主人公に黒幕の号令でスラム街の住人たちが一世に襲い掛かってくる町版「ザ・レイド」みたいな終盤の展開はテンション爆上がりでした。四方八方から銃持った敵が撃って来て、主人公も横移動しながら銃撃ちまくり、RPG何発も撃って来ていたるところで爆発したり車が吹っ飛んだり車が突っ込んで来たりと何がどうなってるか分からなくなるくらいのお祭り騒ぎで凄まじい迫力と臨場感半端ないです。一般市民も棒とか持って猛り狂って騒ぎ立ててるのもカオスに拍車かけてますね。その後の黒幕とのラストバトルはこの市街戦が凄すぎたせいでちょっと盛り上がりにかけちゃいましたが、悪役の悲惨な最後はスッキリしました。
RPGの直撃喰らった味方が人体四散したり、硫酸かかった顔が溶けたりといったちょっとしたグロ描写も有ります。
上官から無茶ぶりされたり、通信機持った仲間が爆散して使えなくなったりと強引なまでに主人公達を孤立させる展開も次から次にピンチを呼んでテンポよくしてますね。
戦闘の合間のシーンでもヌードや主人公と女スパイの濡れ場入れたりして飽きさせないようにするのも流石。
登場人物は個性なさ過ぎてバンバン死ぬけど何の感慨もわきませんが、作品的にもこのくらいがちょうどいいかなとも思います。謎の武器商人を巡る裏切り展開も最初の方ですぐわかっちゃいましたね。初登場から怪しすぎたし。
ジャケットで銃構えてるトム・サイズモアは本部で無茶な指示出すだけで戦ったりすることはないです。
ひたすら最初から最後までドンパチと爆発が続くだけの内容ですが、それが目当てなら大満足間違いなしの作品ですね。アクション映画好きなら終盤の市街戦は必見ですよ。