【無償の愛💍】
実は『街の灯』とか『モダン・タイムス』とか、若干「黒澤明的」な社会主義の説教臭くなる以前の、ドタバタに徹してた頃のチャップリン映画の方が好きなおれ。😀
無職の放浪紳士チャーリーがサーカス団に雇われ大道芸人の娘に恋をするが、最後は報われずに終わる(が、悲劇的ではない)彼らしいヒューマン・コメディの傑作。🐵
チャーリーの至芸でもあるパントマイムと体を張ったスタントは要必見。嫌なサーカス団の団長に虐められる娘に一途な恋心を抱くチャーリーの純真無垢さが涙を誘う。
最終的には『街の灯』同様に【無償の愛】を実現し、一人サーカスを去っていく放浪紳士チャーリーのある種のダンディズムに甚く共感してしまう。😭
自分の利益を他人に譲る。或いは他人に奉仕する…。
このような道徳的行為が、チャップリン映画に通底するキャラクター=真摯なモラリストとして、非常にリスペクトする要素の一つでもあり単なるドタバタコメディとは一線を画する深いドラマとなっているのだ。🤔ウーム…
チャップリンは極貧出身故に人間の醜さ、人間の美しさの両方を見極めている。その達観した視点は唯一無二であり、淀川長治を虜にしたのもよく分かる彼らしい映画術が今尚新鮮に響く、戦前クラシックの名作。🎪