猫とフェレットと暮らす人

特捜部Q 檻の中の女の猫とフェレットと暮らす人のネタバレレビュー・内容・結末

特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

2人組の刑事が迷宮入りになった未解決事件を捜査するけど、短気な主人公カールとそれをサポートしまくりで、もうこの人「ドラえもん」じゃね?ってなる仕事できる部下で相棒のアサドとの、ちょうどいい関係でしっかりと謎を解いていく、バディもの、デンマークの極上サスペンス映画。

サスペンス映画の感想ですが、下記はネタバレしまくり、時系列関係なしで書きます。
映画を観てない方は、観てから読んで頂きたいです。

初めから主人公の短気なカール・マーク(ニコライ・リー・カース)が撃たれるんだからビックリしたよ。
でも、こういう始まり好きです。世界観に一気に入り込めるので。

自殺したと思われてたミレーデ・ルンゴー(ソニア・リクター)が監禁されるけど、めっちゃ怖いんです。
閉じ込められた狭い空間の気圧が上げられるという、真綿で首を締めるのデンマーク版ですよね。
途中で虫歯になって自分で抜いて、血がでて、何かに塗り付けるってこれ、「キャスト・アウェイ」(トムハンクス主演で無人島で...のやつ)を思い出すよね。ウイルソンかな?とか思ったり。違うか。

最後、救い出されるけど、なんかミレーデが丸ごとケースに入ってましたけど、そんな医療器具ある?普段から、気圧コントロールされる事件起こる?助かったけど、このケース的医療器具いったいどっから来ていったい何なのー?とは思いましたけどw。スキューバダイビングの人ように開発されたのかな?気になる。

それは、さておき。

犯人のラースが典型的なサイコパスで怖いんです。
でも、ラースも復讐の為だったっていう、上手いよね脚本が。王道だけど、しっかりとした理由があるのいいんです。

この映画は極上サスペンスなので、犯人のラースにたどり着くまでも、あいつが?いや、こいつが?とか色々疑ってくれますが、それが楽しいです。

それにしてもアサド(ファレス・ファレス)がいいんです。この人、主人公のカールの部下で相棒なんですけど、めちゃくちゃいい奴なんです。
仕事もできるし、気遣いもできるし、濃いコーヒーも入れてくれるし、濃いコーヒーが濃いからって言われたら薄めて持って来てくれるし。

極めつけは、捜査が行き詰まった時に、「療養所」の手がかりをポケットから出して主人公のカールに渡すんです。もう、ドラえもんやん、ポケットから大事なアイテム出すの、それ、ドラえもんがやるやつやん。
ずっと、主人公のカールの事をずっと助けてるし。

てか、主人公のカールって、突っ走るだけ?それはそれで、面白いけど、事件の捜査できてないんじゃね?でも求心力があるんですよね。カールはやる気が十分なんです。特殊能力ないけど、って、のび太やん。最後に市販のコーヒーはもう飲めない体に成りましたってw?アサドの入れたコーヒーじゃなきゃやだって?

それで、良しとしてくれるアサドはもう、守護神か仏か何かですか?
でもアサドはアラブ系で、メッカにお祈りしてるので、イスラム教なのかな?その人種の描き方も含めていいんですよね。

サスペンスとしてもよくできてるけど、バディものとしてもよくできてます。シリーズものなので、他も観ます。

これ、「ドラえもん」の映画です。違います。