あんときの井上

ビューティー・インサイドのあんときの井上のレビュー・感想・評価

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)
3.6
きな臭さは感じる映画ではある。

顔面より美しい内面の方が大切と言いつつも、画面にハン・ヒョジュ様の美しい顔面が映る度に、っぱ顔よな!となる本末転倒な映画とも言える。

あるいは、

お互いハン・ヒョジュとパク・ソジュンだから好きになったと思う醜い内面の観客を駆逐するまでは至らなかった映画とも言える。

つぎに、主人公の2人に対する所感を述べる。

ウジンは、全盲の方と一度お付き合いしてみたら?もしかしたらイスよりも受け入れてくれるかも?あと、ウジンが純粋無垢でよかった。イスにフラれてストーカーにでもなったらどうしようかと思ってた。家具のデザイナーよりもっと特性を活かした稼ぎ方があるのにとも思ってしまった。

イスは、ウジンに対して思い悩み不眠症になるも離れて時間を過ごすことで回復した。でも、結婚したことできっと再発すると思った。週末婚とか、イケメンの日には会うとかは映画のコンセプトに合わないからきっと駄目なんだと思うけど。もし男女の設定を逆にしていたら、男はイスみたいなことで病的に悩んだりしないと思った。もしも男が悩むとしたらそれは下のことだろう。イスがイケメンとしかしないのであれば愛されてないと不信感を抱くし、誰とでもだとそれはそれで貞女ではないと不潔感を抱く。つまり、顔面より美しい内面の方が大切という映画のコンセプトは、イスの貞操観念を描かないことにより、ウジン視点による男側が苦悩しある一定の決断を下す回答を無視している。

その点できな臭さを感じる映画とも言える。
あんときの井上

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