アツシ

クリード チャンプを継ぐ男のアツシのレビュー・感想・評価

5.0
映画クリード チャンプを継ぐ男はロッキーの続編です。
ロッキーは1976年に公開されて、
最終章のロッキー・ザ・ファイナルを含む全6作品でした。
クリードはロッキーの意思を継ぐ、
新たな新章の幕開けです。

この映画はとても丁寧にドラマチックに描かれていました。
上映中2回泣きました。

主人公のアドニスは、
自分の存在の証明。偉大な父親の背中。愛人の子供。
自分を認めたい。認められたい。
そんなコンプレックスと、世間からの批判によって、
度々自分自身を見失うシーンがあります。

そんな彼を支える恋人ビアンカ。
ビアンカにもアドニスと同じく、
逃れられない運命があります。
そんな運命でも彼女は自分の好きなことを続け、
戦っています。

そして、アドニスを最高のボクサーに育てるロッキーもまた、
自分の過去と未来のためにアドニスと共に戦い続けます。

この映画のテーマはとてもシンプルです。
戦うこと。
誰と何とどう戦っていくのか、
何故戦うのか。
その戦う姿を、リアルなボクシングだけではなく、
リアルな人間模様と共に、
強烈な映像と、演技と、音響効果で魅了してくれます。

意味のない恋愛要素はありませんでした。
必要のないキャラクターもいません。
テーマも全くぶれなかったです。

とても大好きな映画です。

【覚書】
今作の主人公アドニスは孤児院で育てられた問題児です。
名前も知らない父親と、失った母親の悲しみ、
心無い相手から浴びせられる、
今は亡き母親への侮辱に耐え切れず、
喧嘩になっていました。

そんなアドニスを引き取りに来た女性がいました。
彼女はメアリー・アン・クリード。
アドニスの異母で、彼の本当の父親は伝説のボクサー、
アポロ・クリード。
隠し子であるにも関わらず、メアリーはアドニスを養子に迎えます。
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