ナマラマナ

アリスのままでのナマラマナのレビュー・感想・評価

アリスのままで(2014年製作の映画)
3.5
なんとも辛くなった映画でした。
ジュリアン・ムーアが若年性アルツハイマーになり、少しずつ記憶が薄れていく役を迫真の演技で演じます。
私にとっても他人事とは言えない。私だってなるかも知れないし、認知症になるかもしれないし。そういうことを考える年齢でもあるからねー。
なので、徐々に壊れていく自分に混乱し、嘆き悲しむ姿がとても痛くて怖くて。
なら観なきゃいいんだけど、このストーリーがどう展開していくのか知りたくて最後まで観てしまいました。
彼女の「ガンだったらよかったのにね。」というセリフがなんかわかるような気がする。
ま、ガンも辛いことには変わりないのだろうけど。
でも自分を受け入れたアリスは行動を起こします。
自分で介護施設を見学しにいったり、後の自分のためにビデオレターを録画しておいたりと家族に迷惑が掛からないようにと。
私はもう子供たちに言っています。病気で末期だったり、痴ほう症で完璧に自分を失くしてしまったら・・・私はスイスへ行って安楽死を選ぶと。
自分を失くことに耐えられないし、子供たちに迷惑をかけたくないし。
もちろん、これは最後の最後です。
アリスも自殺を選ぶ時があるのよのね・・・途中で忘れることが幸いとなりますが。

でもこの映画に対して反発も覚えた。なんか綺麗ごとすぎるように思えたからだ。
現実はいろいろと厳しいこともたくさんあるだあろうし。
でもでも、いろいろと考えることができました。
ナマラマナ

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