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グレイテスト・ショーマンのCのレビュー・感想・評価

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)
3.0

え、、、、めちゃくちゃ微妙。。。


鑑賞後の正直な感想。



始まり方はよかった!

お決まりのFOX映画のロゴが映し出されてから、いきなり大音量で鳴り響くThe Greatest Show。これから始まる映画への期待値が急上昇。
初っ端から涙ぐんでしまった笑

「レミゼラブル」で私が魅せられたヒュージャックマンの歌声は健在、歌に関しては素晴らしかった。その点ミュージカル映画としては文句なし。歌は良かった!歌は。



しかしながら、ストーリー展開がなんとも微妙。感動などなく、ただ主人公のエゴ物語。マイノリティの人間の個性が全くと言っていいほど描かれていなかった。髭の生えた女性、空中ブランコの女性にほとんど焦点が当てられ、それ以外はモブ。これこそ、まさに使い捨てである気がする。
予告編を見る限り、マイノリティの人間達とヒューの物語と認識していたものだから尚更残念である。



この映画をマイノリティを救った人間の物語と捉えるか、マイノリティを晒し者にして金を稼いだ人間の物語と捉えるか様々である。
事実、過去にはマイノリティの人間は自らを晒し者にし、金儲けをしていた、またそのことに誇りを持っている人間もいた。なので、一概にそういった見せ物とすることに対して良い悪いなど言えない。とても難しい問題である。


最後に、個人的な感想に過ぎないが、当時のマイノリティの人間は白人様にスポットライトを当ててもらえないと、職など与えてもらえない、結局白人様の元で君達は生活できているんだよ、白人様中心なんだよ、と描かれているように感じた。"マイノリティは見せ物でしかない"と思わせる映画。

皮肉な捉え方ではあるかもしれないが、正直このように感じた。
当時、この状況が事実だったのかもしれないが、差別に対して敏感な今の世の中で、差別する側の目線で描かれていること、そして差別する側に感謝をするようなストーリー展開に違和感を感じた。


付け足しとなるが、一度ヒューに差別の目を向けられたマイノリティの人間達が彼から何のアクションもないのに、彼を許してしまう描写も解せない。ヒューに土下座くらいさせてもいいのでは?



ヒュージャックマン主演ということで、甘く☆3だが、正直なところ☆2.5あたりが妥当だと感じる。
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