ミーミミ

エール!のミーミミのレビュー・感想・評価

エール!(2014年製作の映画)
3.0
街でお見かけする聾の方々の会話は

沢山の伝えたいって言葉に溢れていて

その表情は言葉以上に多彩豊かであり

喜怒哀楽どんな感情も共有しようっていう

真っ直ぐなエネルギーに満ちている


と感じることが多い


この映画の家族もまさにそんな熱量を持った家族であり

ひとりひとりがそれぞれの価値観をしっかり持って軽やかに生きていて逞しい


そんな家族にも…

家族をなによりも人一倍愛しているそんな家族にも…

例外なく「子どもの巣立ち」のときはやってきて
家族の表面的な形態が変わる時期が迫ってきていた

これはそんな時期のお話で


ただちょっと違うのは

子どもの好きなもの、秀でた才能の方向が
耳という器官では感じとれないものだったということ


散漫な感覚でボヤんと観ていたわたしは
あの中盤のコンサートの場面で
心の要らないものがぜんぶ削ぎ落ちた気がした


そこから…

違う感覚で娘の好きなものを感じ取っていく家族の逞しさと愛情深さ

が本当に素敵で

またラスト
彼女が
そんなスペシャルラブリーな家族に捧げた歌が

どんな言葉を使っても表現できないと思ってしまう

圧倒的な愛のうたで


完璧ノックアウト!!

嬉しくなった


オーラス、娘の髪の匂いをすいこむ母にやられた


ps.
フランス🇫🇷ならでは?性にオープンなお国柄を理解するのに苦労しました、笑
ミーミミ

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