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ザッツ・エンタテインメントPART2のtottsunのレビュー・感想・評価

4.0
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「ザッツ・エンタテインメント PART2」
第一作の成功により、翌1975年続編として『ザッツ・エンタテインメント PART2』が企画された。本作では、前作で紹介しきれなかったミュージカル映画のほか、コメディ(マルクス兄弟やアボット・コステロ、レッド・スケルトンなど)、ストレート・プレイ(スペンサー・トレイシーとキャサリン・ヘプバーンの競演作品)などが紹介され、編集の方法も単純な時代順ではなく、ミュージカル・シークエンスの内容に沿った。
昨晩に続き今宵も華やかなエンターテイメントの世界へ。
前作はミュージカル、エンターテイメントとは。といったようなこの世界の入り口を知る教科書的な作品だったのに対して、今作の方がさらに分野ごとに詳しくなった資料集のような立ち位置。
観てて思ったのは時代的には10-20年しか差がないのに白黒かカラーかで見るとやっぱりカラーの華やかさには敵わない。
白黒でも人の数は信じられないほど見えるし、舞台も凝っていてどうやって撮っているのか気になるのもたくさんあったけど、カラーになってから生まれた人間としてはどうしてもそっちの方がいい。
白黒だとどんな色を使ってるんだろ?って考えながら見てしまう。
それにしてもこの時代の撮影って今じゃ考えられないほど豪華よね。
あと素人すぎるコメントっていうのはよく分かってるけど…ターンとかスピンが大好きよね。
女性が笑顔を振りまきながらこっちにターンしながら向かってくるのとかが本当に多くてあるあるな気がする。
そんな時代を経て今のミュージカルやダンスの表現に繋がっているんだと思うと心に沁み入る。
今回監督でもあるジーン・ケリーとフレッド・アステアが歌い踊って作品を紹介してくれるんだけど、正直そのシーンだけでも観る価値あり!
64歳と76歳があんな華麗に、衰え知らずのダンスと歌声を披露してくれるんだから。
最後の固い握手を交わした2人の笑顔はまさにスターの姿であり、とってもキラキラしてる。
今現在、あの2人のようなミュージカル、エンタテインメント界の重鎮っているだろうか。
フレッド・アステアにとっては最後のミュージカル映画の出演だったみたいだけど、達成感が窺える。
連日ミュージカルで頭がいっぱいな私としては、やはり観てよかった!
私的には☆☆☆☆かな。
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